・武医同根―体を傷めず育む稽古―
・武術と“切れ味”
・近代空手のはじまりと“空手道”化
・“実践名人”本部朝基の空手
・着物と履物――生活習慣が培う身体性
・巻藁で“突き”をつくる
・「その場基本」の重要性
・壮年以降の注意点
・武術を修める深意
・ナイファンチの愉楽
・正眼に構える意味
・号令と数息観
・眼力の養成
・変手〔フェンディ〕を使う
・心術に頼らずとも
・肚で考え、肚で動く
・“小よく大を制す”ために
・食養と健身
・菜食のすすめ
・文化の存在意義
相手の突き技に対して、激しい重心移動を行いつつ「受けた刹那に崩す、力を転化する、重心を浮かす」といった高度な操作を瞬時に連動させています。それにより、受け手の体には自らの攻撃力が倍加されて跳ね返り、大きく吹っ飛ばされて受身をとってもなお二回転あまりするほどの力積が産みだされています。
光圓流の高段者は、いかなるときに攻められても臨機応変に対処できる心身の涵養を志します。基本、約束組手、型の中に、そのための精髄が詰まっています。立ち方、軸、正中線、重心移動、歩法、受け、崩し。一本捕りでは関節ではなく、中心軸を奪って技をかけています。
参考『動画解説』